加糖餡
守り続けてきた、伝統の美味しさ
創業時からの味を守り続けてきた、北條製餡の代表作。シンプルで飽きのこない美味しさは、素材を吟味し、職人の経験と現代技術を組み合わせた技術から生まれます。餡はもちろん、芋・栗・かぼちゃなどの素材加工においても、信頼できる農家さまより原料を仕入れ、当社工場において皮むき・種取り・蒸し・調理の全てを行うことで、他にはない手作りの味をお届けできます。
製造工程のご紹介
製造工程の一部をご紹介しております。
豆倉庫
北海道産の小豆を中心に、いんげん豆、赤えんどう豆、黒大豆など、多種多様な豆が保管されています。
豆洗い
微細な気泡を発生させる豆専用の洗浄装置を使い、使用前の豆を洗浄します。同時に、金属異物や石、ゴミなどの異物除去も行っています。 その後、使用する量ごとにカゴに取り分け現場に持ち込みます。
豆炊き
当社では全自動圧力釜で豆を炊き上げます。気温、湿度や豆の状態によって最適な設定を行うことで、いつでも炊上り品質を均一化することができます。
豆カゴの中で豆が踊らないように蓋の位置を調整することで、ふっくら粒残りのよい小豆が炊上ります。
粒あんの出来はこの豆炊きで8割方決まると言っても過言ではありません。炊き上がった豆は職人の目で状態を確認し、蒸らし時間を微調整しています。
ニーダー釜 投入
加熱調味
500Lニーダー釜で加糖し、さまざまな餡を炊き上げます。粒あんのみならず、こしあん、抹茶あん、マロンペースト、チョコレートジャムに至るまで、 多種多様な商品をここで作り分けています。
仕上がり確認
糖度確認
釜内原材料の重量をリアルタイムにモニタリングし、屈折糖度計による糖度の確認を行うことで、理論的な仕上がり時期の目安をつけることができます。
しかし、最終的には職人があんを混ぜるときの手ごたえ、ヘラから流れ落ちるあんの状態、色や艶を見極めて、仕上がりを判断します。
包装・金属探知機
オリヒロ包装機、サンコー包装機など、計3台の包装機を使い、業務用としては1kg~5kg、直消費用としては10g~50g程度まで、多種多様な形態に包装しています。
殺菌・冷却
ボイル殺菌装置による湯中殺菌、レトルト殺菌装置によるレトルト殺菌の両方が可能です。
レトルト殺菌は静置・回転の両方式が可能です。
冷却槽ではチラー循環冷却方式を採用しており、なるべく早く品温を下げることで色やけや風味劣化を防ぎます。
一口メモ
いまだに職人の技術や経験に頼る部分も多く残るあん炊きですが、当社は日本で初めて釜内重量計(ロードセル)の仕組みを発案したり、 データの蓄積によってより均一化した豆炊きを実現することのできる全自動圧力釜を数十年前から導入したり、 豆炊きから仕上がりまでの全ての工程を自動で行う全自動釜を導入するなど、伝統を重んじながらも常に革新的でより良い製法の開発にチャレンジしています。